名刺入れの選び方
名刺入れ(=カードケース)を選ぶ際のポイントは3つです。
1.ポケット(区切り)の数
2.名刺(カード)が入る容量
3.材質・デザイン
それでは、1つずつ説明します。
1.ポケット(区切り)の数
名刺入れには、ポケットの数が1つのものから4つ以上あるものまで、ブランドや商品によって様々です。
1つだけのものもシンプルでいいのですが、最低限2種類のカードが入るように、ポケットが最低2つあるものをオススメします。
なぜかというと、名刺交換の場を想定すると、自分の名刺とお相手の名刺を分けて収納することで、交換後の名刺管理が非常にシンプルになります。
逆に1ポケットタイプを利用すると、自分の名刺と他人の名刺が混在してしまうので、ついつい焦りがちな名刺交換の場で、自分の名刺を出そうとしたら前に交換した他人の名刺を取り出してしまうなんてことも。
ビジネスの最初であり重要な儀式である名刺交換の場で、そんな焦った姿を見せたくないですよね。
2.名刺(カード)が入る容量
次に重要なのが、名刺が入る枚数です。
こちらについては、多ければ良いというものではなく、ご自身のスタイルに合わせて適切な枚数が入る大きさにしましょう。
新規開拓営業をやっている方など、1日に数十人もの方と名刺交換をする可能性が高い場合は、50枚程度が入るような大容量のタイプが良いでしょう。
一方で、そんなに頻繁に名刺交換しない方は、容量は少なめでも問題ないでしょう。
3.材質・デザイン
本記事では、レザーの名刺入れ(カードケース)をまとめていますので、材料は革なのですが、革にも多くの種類があります。
革の原料となる動物の種類が牛・豚・羊・やぎ・鰐などと異なるだけでなく、同じ牛でも、加工の仕方や牛の種類によって実に様々な材質が存在します。
材質の違いによって価格にも影響しますので、ある程度材質に対する知識も持っておくと、革製品を選ぶ際には役に立つと思います。
デザインは当然に商品によって違いますよね。こればかりは、個人の好き嫌いによって選択することになりますが、ビジネスシーンにおいて職種や業種によって適切なデザイン(色)であったり、自分自身のセルフブランディングに名刺入れのデザインを活用するという考え方もできるため、戦略的に名刺れのデザインを選択するという考え方もあるでしょう。
ビジネス向き名刺入れ 厳選10ブランド
当サイトkawa noteが自信を持ってご紹介できる、ビジネスの成功を支援する、レザーにこだわった本革の名刺入れをまとめました。
オーソドックス系
ビジネスシーンに限らず、どんなシーンにでも通用するオーソドックスなタイプ。数多くある商品の中でも洗練されたブランドをご紹介。
yuhaku
とにかく、色にこだわり抜いているレザーブランド、yuhaku。2009年にブランドを立ち上げ、同時に株式会社ユハクを設立。
タンナーでつくる色は、素材と色の掛け合わせにこだわり、欲しい色が完成するまで何度も試作を重ねています。
環境への配慮をしているところもポイントです。yuhakuでは、全て手作業での染色は廃液を一切出さないため、汚水を生み出すことはありません。
素材にも強いこだわりがあります。滑らかな素材感を追求しており、高品質な牛革、コードバン を中心に製作しています。
写真を載せているYFC161は、まさにyuhakuの特徴を表した、質の高い革を使ったレザー名刺入れです。
特徴 | 見た目の美しさ、色、環境への配慮 |
革種類 | 牛革、馬革(コードバン)、クロコダイル |
リンク | ホームページ |
COCOMEISTER
レザー製品を「紳士の武器」という言葉で言い表すのは、紳士向けのハード皮革素材において国内で最老舗と自負するCOCOMEISTER(ココマイスター)ならではの特徴でしょう。
ブライドルレザー、コードバンの長財布を国内ブランドとして長きにわたって製作してきたCOCOMEISTERは、革財布だけでなく、革小物を検討する際にはまずチェックしておきたいブランドです。
革は牛革だけでなく、洗練された高品質のクロコダイル革も用意しています。ワンランク上の革製品なら、間違いないブランドの一つです。
特徴 | 革素材へのこだわり、ブランド力 |
革種類 | ブライドルレザー、コードバン、クロコダイル |
リンク | ホームページ |
GANZO
GANZOの名刺入れ(パスケース)の特徴は、何と言っても創業100年を超える革を知り尽くした老舗企業である株式会社AJIOKAが最高品質の革を一つ一つ丁寧に仕上げている点です。
使用している革は、国産コードバン、アメリカホーウィン社が誇るシェルコードバン、ブライドルレザーなど。
価格は決して安くはないですが、品質の高さ、ブランド力という点では、ギフトにしても間違いない逸品です。
特徴 | 創業100年を超える老舗企業 |
革種類 | コードバン、シェルコードバン、ブライドルレザー |
リンク | ホームページ |
CYPRIS
キプリスのものづくりの原点は「袋物仕立て」にあるといえます。「袋物仕立て」は江戸時代、町人に人気だった、紙入れ、胴乱、早道(小銭入れ)、煙草入れなどの袋物を作る過程で発達した技法といわれています。
革小物作りでは、代表的な技法として「菊寄せ」、「縫い返し」、「忍び縫い」、「風琴マチ」などがあります。
そして、工房ではこうした技術技法を50年近いキャリアを持つ職人が、次世代を担う若い職人達に日々伝えながら、現代のユーザーに通じるベーシックでエレガンスな革製品を作っています。
特徴 | 製作手法 |
革種類 | 牛革、コードバン、クロコダイル |
リンク | ホームページ |
シンプル系
飽きのこないシンプルさ、革本来の味を楽しめることを追求している革工房をご紹介。
moku(もく)
mokuは30代の夫婦2人で立ち上げたレザーブランドです。代表(旦那)がコンパクト財布を探したとき、当時の世の中には満足できるコンパクト財布がなかったため、自分たちで作ることを決意しました。
こちらはButtero(ブッテーロ)という、あまり出回っていない希少なイタリアレザーを使用しています。マット感が特徴で、ビジネスにはもってこいの質感です。
特徴 | 曲線美が特徴的なシンプルデザイン |
革種類 | 牛革 |
リンク | ホームページ |
analogico
丁寧な手作業での製作にこだわっているのが工房analogico(アナロジコ)。
東京・代々木にある革鞄工房で、使う革は、イタリア・トスカーナ州のタンナーで熟練の職人によって手間をかけて鞣されたナチュラルレザー。使い込むほど味わいを増していく、素材の風合いを生かした革製品を作っています。
アトリエ兼ショップである代々木の店舗では、数多くの商品を見ることができます。
特徴 | 革本来の特徴を楽しめるシンプルなデザイン |
革種類 | 牛革 |
リンク | ホームページ |
SLOW
SLOWというブランドのコンセプトは、移り変わりの激しい時代に流されずゆっくりと創作を追及していきたいというモノ創りのスタンスを示しています。「自分たちが持ちたくなるモノを作る」という精神が原点。
時代を超えて愛されるアメリカンカジュアル・アメリカントラッドを背景に、そのようなスタイルに合うプロダクトを展開します。
株式会社 井野屋という昭和38年創業の老舗が展開するSLOWはブランドとしてはちょうど10周年を迎えました。
東京では、新宿のNEWoManに入っていますので、実物を見て触りたい方はぜひ店舗まで足を運んでください。
特徴 | 時代が変わっても持っていられるデザインのシンプルさ |
革種類 | 牛革 |
リンク | ホームページ |
HERZ
「とにかく丈夫であること」を一番に考えて製作をしているのがHERZ(ヘルツ)。
1973年、創業者 近藤晃理の「鞄を作ることが楽しくて仕方がない!」そんな思いから始まったHERZは国内に工房・店舗を構えます。
一人の青年が始めた鞄屋も40年以上が経ち、少しずつ仲間が増え、現在作り手・スタッフ含め70名ほどがHERZを作っています。
作り手は日々革を裁断し、ミシンを踏み、ハンマーを握る。スタッフはその出来たての鞄を皆さんに手渡す。毎日、そんな至極シンプルな活動を続けています。
特徴 | 丈夫であること |
革種類 | 牛革(ラティーゴ、スターレ、その他イタリアレザー) |
リンク | ホームページ |
こだわり系
人と被らない、どこか斬新なデザインを提供している新鋭ブランドをご紹介。
Lutece
レザーアーティスト・高橋秀行氏が、断裁・縫製・仕上げに至る全行程をこだわりの手作りで製作しているのが『Lutece』(リュテス)の名刺入れ。
イタリアの上質な植物タンニン鞣し革から厳選し、さらに『Mens Leather Store』がカラー・素材の組み合わせや 糸・金具の選定などを特別オーダーした、MLS限定によるオリジナルの逸品。
そして、コンパクトな機能性、スリムな重厚感という、相反するような独特なバランス感が、ビジネスシーンに新たな刺激を与えてくれます。
まず他と被らないのがこの逸品の魅力でもあります。
特徴 | 他と被らないデザイン、重厚感と機能性 |
革種類 | プエブロレザー(イタリア産牛革) ミネルバ・リスシオ(イタリアンスムースレザー) |
リンク | ホームページ |
safuji
革が好き過ぎてたまらない革職人・沢藤勉さんと奥さまである加奈子さんの夫婦で東京の三鷹に工房を構えて製作しています。
2014年秋には、工房を併設したショップ「atelier tempo」をはじめました。ものが生まれる様子を見ながら、実際に手に取ってご覧いただけます。
札幌、長野、岡山など、全国各地で展示会に出展するなど、精力的な活動をしている工房です。
上記でご紹介した「名刺入れダブル」はsafujiの提供する特殊な加工がされた牛革の名刺入れで、ビジネスシーンでも活用できるレザー名刺入れの一つだと思います。
特徴 | 革素材、全国での展示会 |
革種類 | 牛革 |
リンク | ホームページ |
moku
シンプル系にも出てきましたmokuですが、こだわりを感じる名刺入れもあります。
こちらのこだわりの点は、なんと1枚革で制作されている点です。つまり、広げると、1枚の革になっています。その良さは、縫製箇所が少ないので、丈夫さとデザイン性を両立することができます。
使っているレザーにもこだわりを感じます。
プエブロという和紙のような質感のイタリアレザーを使っており、劇的なエイジング(経年変化)が特徴的です。
特徴 | 曲線美+シンプルデザイン |
革種類 | 牛革 |
リンク | ホームページ |
ONES WORKER
香川県にあるONES WORKER(ワンズワーカー)は、少量生産にこだわり、一点一点全て手作業にて製作しているアトリエです。
主にヨーロッパのタンニン鞣し、クローム鞣し皮革、厳選した国内皮革、金具に至るまで入手できる最高の材料を取り入れながら、その素材に応じた縫製、仕上を行います。
素材の本質を理解しながら末永く愛されるシンプルなデザインというだけでなく、遊び心を取り入れ、持つ喜びを感じて頂ける作品が特徴です。
オーダーメイドも受けており、素材やアトリエを見ながらお客様とゆっくりと相談の上で、製作に取り掛かります。
特徴 | シンプルさと遊び心を追求したデザイン |
革種類 | イタリア産牛革、国産コードバン |
リンク | ホームページ |
まとめ
気になる商品、ブランドは見つかったでしょうか。
名刺入れは、ビジネスシーンにおいて、挨拶という最も重要な場面で活躍する全ビジネスパーソンの武器とも言えます。
妥協せず、自身の納得する名刺入れを選んでください。